JAいるま野 広報誌 2021.3|No.298
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ふじみ野市 福岡野 英司 さん御年御年9494歳のベテラン農業者歳のベテラン農業者いつまでも変わらぬ田園風景を願ういつまでも変わらぬ田園風景を願う―就農当時と現在の状況を教えてください。 2月で94歳になります。現在、水稲を中心に、季節野菜を栽培し、JA東部カントリーエレベーターやJA農産物直売所「いるマルシェ」などに出荷しています。耕作面積は、およそ2.3㌶。繁忙期を除き、普段はひとりで農作業に励んでいます。 16歳で就農し80年弱が経ちましたが、就農当時は今以上に重労働でした。すべてが手作業で、道具なども手づくり。牛や馬で水田を耕し、家族や親せきはもちろん、近所の人たちとも力を合わせながら農作業をしていました。機械化が進み、水田にはかつてのような賑わいはありませんが、収穫する時の喜びは、今でも変わりません。―伝統・文化の伝承にも尽力されているそうですね。 農作業に従事する一方で、「しめ縄づくりの伝承」にも力を入れています。私自身も見よう見まねで覚えたものですが、昔から伝わる伝統・文化を後世に残そうと、公民館やJAなどで30年以上にわたり活動しています。地域の人たちとの交流が、私の長生きの秘訣かも知れませんね(笑)。 私は、福岡地区に広がる田園風景が大好きです。この風景を残してくれたご先祖様には感謝しかありません。変わりゆくものはあっても、この田園風景はいつまでも変わらぬ景色であり続けてほしい。そのためにも自らも行動し、まだまだ頑張っていきたいと思います。水田の傍らでは、季節野菜を栽培。農作業をしながら、ラジオを聞くことが楽しみだとか。英司さんが作ったしめ縄や正月飾りは、JA農産物直売所でも販売しています。地域の人たちとの交流が長生きの秘訣08「いるま野」2021.3

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