JAいるま野 広報誌 2021.1|No.296
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JAirumano News  基本11行 5.9H  10行 8H  「埼玉県産金いりごま」初の製品化!小麦「ハナマンテン」種子供給目指す JAは11月中旬、ゴマ専門メーカーの株式会社マコトと協力し、「埼玉県産金いりごま」の販売を開始しました。県産の金ゴマとしては、初の製品化となります。 JAでは、希少性が高いと言われる国産ゴマの栽培を増やそうと、2018年から生産者と協力し本格的な栽培をスタート。19年には、ゴマ専用の選別工場を持つ同社とも協議を重ね、製品化に向けて取り組んできました。 パッケージについて、同社営業部の高橋光二部長は「生産者の写真とJAオリジナルキャラクター『とれ蔵』を使用し、親しみのあるデザインにした」と話し、金ゴマを栽培する豊泉和則さんは「ぜひ、多くの方に味わっていただき、国産のゴマがこれまで以上に普及してくれたらうれしい」と笑顔を見せました。 香りの高さが特徴の「埼玉県産金いりごま」は1袋30㌘。県内の量販店などで販売するほか、今後はJA農産物直売所でも販売する予定です。 JA販売推進課の小西純一主任は「無事に製品化できて良かった。今後も積極的な販促活動に努めるとともに、生産者と協力しながら収量増に向けて取り組んでいきたい」と意気込みました。 JA子会社のいるま野アグリは、国産小麦の主要品種「ハナマンテン」の種子の採種に取り組んでいます。県などからの要請を受けて始めたもので、およそ1.7㌶の水田を指定種子生産圃ほじょう場に指定。今後、10㌃あたり300㌔の確保を目指し、県内のハナマンテン生産者へ供給したい考えです。 「ハナマンテン」は、JAが行政やJA全農などと協力し2009年から本格導入している品種。県内では、主に長野県産の種子を使いJA管内を中心に生産されています。こうした中、主要農産物種子の生産体制を強化し、より安定的に小麦の種子を供給していこうと、県生産振興課や県川越農林振興センターなどがJAを通じて同社に要請。採種圃場には、適地適作が可能な富士見市みどり野北の水田が選ばれました。 11月13日、圃場では播種作業を実施。今後、栽培管理を行いながら、21年3月以降に予定される圃場審査や生産物審査などに備えていきます。同社の細田和宏課長は「県産の種子から育った県独自のハナマンテンを数多く生産できるよう、しっかりと栽培管理しながら取り組んでいきたい」と話しました。ゴマの乾燥のようす(令和2年9月)原種を確認する大野美智明専務(左から2人目)ら「ハナマンテン」の播種作業をするいるま野アグリ職員製品を手に笑顔を見せる豊泉さん㊨と高橋部長親しみやすいパッケージのデザイン11「いるま野」2021.1

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