JAいるま野 広報誌 2020.12|No.295
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別を行っています。 このような生産者とJAいるま野が一体となった取り組みは、県内外の市場関係者らから高く評価され、有名料亭など業務用としても重宝されています。「さといも選果場」建設の背景 サトイモ栽培は、収穫作業をはじめ夏場のかん水作業、伏せこみ作業など大変な重労働です。中でも、選果選別の作業は多くの時間を要し、生産者にとっては大きな負担を強いられています。また、近年では高齢化などに伴う農業従事者の減少や耕作放棄地の増加の問題も深刻化しており、JAいるま野管内も決して例外ではありません。 そこで、こうした状況に歯止めをかけようと、JAいるま野では2017年から生産者の経営規模拡大や高齢化などに対応した施設設備の在り方を協議。地域農業の振興と生産者の意向などを踏まえながら、「JAいるま野さといも選果場」の建設に至ったのです。 選果場は、2019年11月から建設を開始。今年10月8日に竣工式を迎え、同11日から本格稼働しました。(9ページ上に関連記事)選果場が生み出す効果と今後の展望 選果場は、既存のJAいるま野狭山共販センター(狭山市堀兼)に併設しました。日量の最大処理能力は、およそ40㌧。従来まで生産者が行っていた根切りや選別、箱詰めといった一連の出荷作業の機械化を実現しました。選果場の稼働は、生産者の労働力軽減や作業の分業化による効率的な生産体系を構築し、作付面積の維持・拡大につながっていくことが期待されています。 また、販売面においては共同選果によるさらなる高位平準化を図るとともに、パッケージ機の導入により実需者ニーズを的確に捉えた商品を開発し、供給体制を強化していきます。 現在、JAいるま野管内産のサトイモの出荷量は、年間およそ50万㌜(1㌜10㌔)を誇ります。さといも選果場の稼働により、5年後には年間61万㌜(1㌜10㌔)、作付面積は205㌶を目指し、出荷量や作付面積においても「埼玉が日本一!」と言われるよう取り組んでいきます。生産者が行うのは、収穫後の粗選別まで。専用コンテナに積み込み、荷下ろしするだけで出荷作業は終了です。作業員とカメラ計測による三次選別方式を採用(写真は一次選別)。10等級をより正確に、かつスピーディーに選別します。(※1)土垂=楕円形または、お尻がふっくらとした形をしているのが特徴。肉質は柔らかく、ねっとりとしており煮崩れしにくい。(※2) 蓮葉=ねっとり感とほんのりとした甘みがある。舌触りの良さも◎。(※3)埼玉県さといも協議会さといも共進会=栽培技術の向上と生産意欲の向上を図り、生産量・算出額ともに全国第1位を目指すことを目的に、2015年から開催されている。毎年11月頃、JAいるま野川越第一共販センターなどで行われ、300点以上が出品される。(2019年、2020年は中止)JAいるま野野菜一元共販連絡協議会      さといも部会 部会長 岩田 仁樹さん これまでの出荷作業はサトイモを1つ1つ測ったり、等級ごとに選別したり、出荷する箱を組み立てたりと、家族全員で行っても大変な作業でした。しかし、選果場が本格稼働してからは、出荷作業にかかる時間が従来の半分から3分の1程度まで減少しました。今後は、削減できた時間を有効活用しサトイモの作付面積を増やしたり、他の作物の栽培にも取り組むなど、農業所得の向上に努めていきたいと思います。 また、共同選果に変わることによって、品質の統一化が容易になります。部会長の立場として、JAいるま野管内産のサトイモのブランド力を向上させるためにも選果場を有効活用し、もっと多くの方に「いるま野のサトイモの素晴らしさ」を知っていただけるよう頑張っていきたいと思います。生産者の声03「いるま野」2020.12

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