JAいるま野 広報誌 2020.11 | No.294
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姉妹で力を合わせて 厳しい残暑が続く9月中旬。強い日差しが照り付け、室温40度に迫ろうかというビニールハウスの中で、2人の大きな声が響きます。姉、萌子さんと妹の寿璃さん姉妹です。 2人は両親と萌子さんの夫、柾希さんの5人で「小泉野菜農園」を営んでいます。およそ2㌶の圃ほじょう場と8棟のビニールハウスで、トマトやキュウリ、コマツナ、アスパラガスなど年間15種類ほどの季節野菜を栽培。昨年度からイチゴの栽培にも力を入れています。 トマトの定植作業で大忙しのこの季節。苗が定着しやすいようにと、植え付け直前の苗ポットに水分を与える萌子さん。この作業は父、芳昭さんの教えによるもの。傍らでは、父の大きな背中が見守ります。一方、寿璃さんはその苗を運び、一つ一つ丁寧に植えていきます。その数、何と3200株! 「お姉ちゃん、手伝って〜!」「今こっちが終わったから手伝うよ〜!」。お互いの息もピッタリで、大変な作業もお手の物です。お互いが思う姉妹 姉の萌子さんは、就農して9年目を迎えます。調理師の免許を持ち、自園の季節野菜を使った料理で食卓を彩ります。3児の母でもある彼女。「普段から家族で面倒を見ており、子育てもそれほど大変だと思ったことはない。子どもたちには、農業や自然と触れ合いながら元気に育ってほしい」と笑顔を見せます。 農業、そして母として奮闘する萌子さん。寿璃さんはこう話します。 「子どもの頃は、お姉ちゃんにもお弁当を作ってもらい面倒を見てもらった。何でも出来て、とても頼りになる」 寿璃さんにとって、姉の萌子さんは〝第二の母〞とも呼べる存在のようです。コマツナの収穫作業。受け渡しのタイミングもピッタリです。輝け!輝け! 農業女子元気と笑顔がトレードマークの農業姉妹狭山市 水野川井 萌子さん (29歳)㊨小泉 寿璃さん (22歳)㊧パート1パート102「いるま野」2020.11

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