JAいるま野 広報誌 2019.3 | No.275
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 19年度は高温耐性品種でJA管内の栽培環境に適した「彩のきずな」のさらなる生産拡大に取り組むとともに、新たに極早生品種「五ごひゃくがわ百川」を試験導入します。JAいるま野の独自ブランド戦略に生産者と一体となって取り組み、いるま野産の美味しいお米を消費者の皆様へお届けします。【18年産米の生育概況】 観測史上最も早い梅雨明けとなり、特に8月上旬にかけて高温が続き生育も早まりました。平均気温も平年よりも4〜5℃高く推移し、コシヒカリ等は高温障害の影響から「白未熟粒」や「胴割れ」も発生しました。彩のきずなについては高温耐性もあることから外観品質はほぼ影響を受けませんでしたが、収量は平年よりも少なめとなりました。【19年産米のJA買取販売数量】 「彩のきずな」は独自戦略ブランドとして生産拡大を呼びかけ、順調に伸びておりますが、全体的な買取数量は16年産米が過去最高で、その後は減少しています。このため県内外からの強い引き合いにも関わらず、数量不足でお断りしている状況です。これらのことから当JAでは19年産米の買取販売数量は過去最高となるよう取り組んでいきます。JAいるま野独自ブランド戦略の主な取り組み⑴「彩のきずな」を原料とした「金芽米」 金芽米は、栄養成分とうまみ成分が多い「亜糊粉層(あこふんそう)」と胚芽の基底部である「金芽」を残す精米方法で、とぎ汁を出さない無洗米加工された環境と健康に寄与できるお米です。 JAいるま野では、「金芽米」を製造する東洋ライス㈱との連携を強化し、お米を通じて生産者及び消費者がともにメリットのある仕組みづくりを進めます。【東洋ライス株式会社とは】 お米の総合メーカーで、現在のお米業界の中で必要不可欠な様々な開発を行ってきた企業です。昭和36年にお米の中に混入してしまう小石を取り除く石抜き機を開発。平成3年には世界で最初となる洗わずに炊ける「BG無洗米」を開発しました。 また、無洗米製造時に産出される副産物「米の精」(肌糠を肥料・飼料化したもの)を活用し、循環型社会の形成にも取り組んでおり、昨年8月には環境省認定の「エコ・ファースト企業」にお米業界企業で初めて認定されました。JAいるま野2019年産の米づくりについて【左上】「エコ・ファースト企業」に認定。中川環境大臣(当時)と並ぶ東洋ライス㈱ 雑賀社長(右)【左真中】「金芽米」は国民の健康医療に大変役立つものとして、平成29年9月に日本健康医療学会より第5回健康医療アワードを受賞。■18年産米の予想収穫量及び作況指数東部494(98)西部472(101)埼玉県487(kg)(作況指数99)作柄表示地帯別10a当たり収量及び作況指数4323175022003500424342010002000300040005000コシヒカリ彩のきずな彩のかがやき彩のみのり五百川買取合計JA買取販売数量の推移と19年産目標【単位:t】16年産17年産18年産19年産目標02「いるま野」2019.3

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