JAいるま野 広報誌 2019.1 | No.273
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寒い日が続き、落葉果樹は休眠している時期です。この時期にしっかりとせん定を行い、今年も高品質な果実を生産しましょう。1 目標とする樹形をイメージしましょう 低木に分類されるブルーベリーですが、せん定の仕方によっては枝が直立して樹高が高くなり、収穫・管理がしにくくなってしまいます。せん定に取り掛かる前に、目指す樹の姿をしっかりとイメージし、管理しやすい理想の樹を作りましょう(図1)。2 せん定のポイント ⑴ 若く元気な枝に更新する ブルーベリーでは、主に2年生までの若く元気な枝に、大粒で良い果実がつきます。古い枝や衰弱した枝、下垂枝は切除し、樹全体を若い枝で構成するようにしましょう。 ⑵ 株の中心部に陽を当てる シュート(長く伸びた新梢)の発生を促すため、株の中央部に陽が当たるようにします。シュートは、翌年の結果枝となる大切な枝です。株の中央部に伸びて日陰を作っている枝は、切除するか誘引して、樹の中央部には枝を置かないようにします(図2、3)。3 枝別のせん定 ⑴ 主軸枝の処理 3年生以上の古い結果枝を持つ主軸枝は、強いシュートの分岐部まで切り戻して更新するか、切り返してシュートの発生を促します。コンパクトな樹形にするため、更新する枝の発生位置は、地表面から50㎝以下を目安にします。主軸枝の本数は1株10本以内が目安です。 ⑵ シュートの処理 樹冠部まで伸びた強いシュートは、更新枝として利用します。下部まで陽が当たるように誘引し、新梢の発生を促します。樹冠に達しない弱いシュートは、花芽が着生しにくいため切除します。多数のシュートが出ている場合には、不要なものを間引きます。 ⑶ 花芽の整理 1つの花芽で5〜10粒の果実がなるため、結実の負担が大きくなりすぎないように花芽を整理します。結果枝についている5㎝以下の弱小枝は、良い果実がつかないので取り除きます。結果枝が長く、花芽が多い場合には、枝先を1/3程度切り詰めて着花数を調整します。川越農林振興センター 農業支援部 ☎049-242-1804ブルーベリー(ラビットアイ)のせん定着果位置着果位置◯丸みを帯びた樹形で、収穫・管理がしやすい。×管理がしにくい樹形。樹高が高く、着果位置が上部に集中している。強いシュート強いシュートは更新枝として利用株の中央部に伸びて、日陰をつくっている主軸枝を切除主軸枝主軸枝弱いシュート図1 樹形のイメージ図2 上から見た着果位置図3 せん定前(左)と後(右)の樹形のイメージ08「いるま野」2019.1
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