JAいるま野 広報誌 2018.10 | No.270
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「農家になりたい」と幼少からの夢を実現 さいたま市内の非農家で生まれ育った眞さんは幼少のころから農業に憧れを抱いていました。その想いを秘めたまま大学卒業後、書店に勤務していましたが、農家になる夢を実現するために約20年勤めた職場を退職。個人農家の農業体験などに参加し、農業の奥深さを認識しました。その後、当時鶴ヶ島市にあった埼玉県農業大学校に入学し、1年間学びました。平成28年4月から「いるま地域明日の農業担い手育成塾」で農家としての腕を磨き、今年、飯能市内で本格的に就農しました。栽培する野菜と出荷先 飯能市内にある約8反の畑でネギをメインに栽培し、この夏にはエダマメ、トウモロコシなどを栽培。収穫した野菜は市内のスーパーの地場野菜コーナーを中心にJA飯能農産物直売所などに出荷しています。お客さんの「美味しかった」が頑張る源 畑の入り口に無人の野菜販売所を設置していて、そこで顔見知りになった方に「この間買った野菜が新鮮で美味しかったよ。また買いに来た」と声を掛けられることが、頑張ろうという気持ちの原動力になるそうです。今後の目標 「しっかりとした農業経営と技術を身につけ、来年からは品目選択と機械化を図り、生産規模拡大に取り組んで行きたい」と話す渡部さんの真剣な眼差しから、農業に人生を懸ける想いが伝わってきます。また、「農業に興味のあるパートナーがいてくれたらありがたい」と渡部さんは少し照れた表情で話してくれました。JAに対して 「担当部署の職員さんはいつも気にかけてくれて、畑に顔を出しては気さくに声をかけてくれるので、とてもありがたい存在です。今後も色々なことを相談できる関係を築いていきたい」と笑顔を見せました。「ここからが勝負」と夢を実現させても満足することなく、あくなき向上心を見せる眞さん30℃を超える暑さの中でも、定植に向け、熱心に管理を行う眞さん草刈りも大切な農作業。圃場(ほじょう)管理にも気を配っています。農作業にかかせない相棒と、「はいチーズ!」[ 夢を実現。29年度育成塾修了生 ]渡部 眞しん さん(47歳) 飯能市青木03「いるま野」2018.10

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