JAいるま野 広報誌 2018.12 | No.272
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所沢市 三ケ島本橋 孝 さん伝統技術と新しい技術の研鑽 伝統技術と新しい技術の研鑽 〝学び〞を忘れない〝学び〞を忘れない 私は郵便局に27年間勤務した後、父の後を継いで就農しました。今年で9年目を迎えます。耕作面積はおよそ55㌃。サツマイモとサトイモを中心に、ジャガイモ、ニンジン、ネギなどを栽培。JA直売所をはじめ、量販店などにも出荷しています。 農業に携わるようになり、特に意識していることは「学ぶ」ということです。受け継がれている技術をさらに磨くとともに、知人の圃場(ほじょう)を見学し情報交換しながら、新しい技術の習得にも励んでいます。農作業には失敗がつきものです。良い農作物を作るためには試行錯誤を重ね、日々成長していくことが大切だと思っています。 現在、JA所沢農業塾の講師を務めています。学びの原点は、ここから来ているかもしれません。塾生には、私の知っている技術や新しく学んだ技術を惜しみなく伝えるようにしています。私も就農当初は、分からないことだらけで不安でした。また、仲間づくりも大切なことです。農業塾は技術だけを学ぶところではありません。農業に携わっていると、繋がりを持てる機会がそれほど多くはありません。仲間をつくり情報を共有しながら、今後の農作業に役立てて欲しいと思います。 私の目指すところは無農薬栽培です。実際には難しい部分もありますので、可能な限り減農薬栽培を心掛けるとともに、美味しい農作物を安定供給できるよう、がんばっていきたいと思います。秋ジャガイモの生育具合を確認。霜が降りたら収穫です。ニンジンは、ひとつひとつ丁寧に水洗い。心を込めて出荷します。農業塾生に伝えたいこと06「いるま野」2018.12

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