JAいるま野 広報誌 2018.12 | No.272
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収穫に向けて夏から準備を始めました 秋晴れの10月下旬、14棟ある北田農園のイチゴハウスを訪れると、ハウス内ではパートさんと一緒に被ひ覆ふく作業を進めている園主の北田喜久江さんの姿がありました。 被覆とは栽培するイチゴベッドの両サイドをビニールで覆い、冬の寒さから株を守るために行います。 今年のイチゴを作るための準備は既に夏から始まっていました。8月には透明マルチで土を覆い太陽熱消毒で土壌殺菌、殺虫を行い、9月末から章姫、紅ほっぺ、か・・・・おりのなど5品種約26,000株の苗を10日間ほどかけ定植しました。 喜久江さんは良いイチゴを作るコツを「自分の子どもを育てるのと同じ愛情を注ぐこと」と話します。12月からの収穫とイチゴ園オープンに向けて イチゴは冷涼な気候を好み、暑さと乾燥に弱いので、ハウスごとに温度や湿度、二酸化炭素などの数値を複合型環境制御装置で管理しています。 喜久江さんはハウス内を見回りながら、「今のところ順調に育っている。品種に合ったイチゴの味を引き出し、多くの来園者に『美味しい』と言ってもらえるように準備を整えていきたい」と笑顔を見せます。咲き始めたイチゴの花から果実が肥大・着色し収穫できるのは12月中旬の予定です。 イチゴは5月までがシーズン。収穫や開園準備で喜久江さんは忙しい師走を迎えます。所沢市 下富北田 喜久江さん(54歳)師走に向かうそれぞれの農業冬至、クリスマス、正月・・・師走は様々な行事が需要を呼ぶ季節。農作物も年末年始に向かって需要のピークを迎えるものがたくさんあります。それぞれの農業、今年の準備はいかがでしょうか。10月下旬、イチゴの生長を確かめながら、被覆作業に励む喜久江さん。ハウス内の気温は25℃を超え、汗ばむ中での作業となりました。元気にハウス内を飛び回り、受粉作業を担ってくれるミツバチ。1つのハウスに8,000匹ほど放すそうです。イチゴ園入口の可愛らしい手作り看板。今年も大勢の来園者が訪れてくれることを楽しみにしているそうです。イチゴ農家02「いるま野」2018.12

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