JAいるま野 広報誌 2018.10 | No.270
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三人娘の次女が新規就農 米どころ、狭山市奥富地区に女性農業者が誕生しました。松井由佳さん。二十歳の新星です。 由佳さんは、三人娘の次女。高校卒業後、埼玉県農業大学校に入学。2年間みっちりと学び今年4月、就農しました。父とともに米、麦、大豆を栽培。祖母と姉は赤飯やおはぎなど加工品を手掛けています。 「小さい時から種の消毒や袋の積み上げなどを手伝っていた。就農は自然の流れ」と話します。すでにトラクターやフォークリフトなど複数の免許を取得済み。満を持しての就農です。父の教えは「見て学べ」 朝7時。稲刈り前のこの時期は、管理する田んぼの見回りが日課です。「毎日見ていると、稲の状態や生育具合が分かるようになってきた」と自身の成長にも手ごたえを感じているようです。 この〝観察力〞。実は父、克実さんの教えそのものと言えるでしょう。 「見て学べ」 分からないことがあってもすぐには教えてくれません。まずは自分で見て調べる。それが父の教えです。「JAの営農担当者や農業大学校の先生にも電話をかけ質問している」と話す表情からは真剣さが伝わってきます。父と娘。それぞれの想い 父への想いを訊ねてみました。「カッコいい!」と照れながらひと言。「今は2人で作業をしているけど、これまでひとりでやってきて大変だったと思う」と尊敬の念も忘れません。 一方、父は娘をこう評します。「経験や勘に頼らず、考えながら作業している。たいしたものだ」。でも、褒めてばかりではありません。「免許を取得できても、大型トラクターの運転はまだまだ。早く慣れて欲しい」と笑います。間もなく初収穫 就農して約半年。「今は、目の前の仕事で精一杯。早く地域の方々に認めてもらえるようになりたい」と前を見据えます。暑かった夏が過ぎ、もうすぐ収穫期。就農して初めての稲刈りはもうすぐです。 「今から楽しみ!」 こう話す由佳さんの笑顔は、黄金色に輝く稲穂とともに、いつまでも輝いてくれることでしょう。「女性ももっと農業に携わってほしい」と話す由佳さん㊧と父の克実さんフォークリフトの運転ならおまかせ!(大型はちょっと…)「農業の魅力は、農作物の成長を実感できること」。農作業に携わって初めて分かったことです。[ 二十歳の女性農業者誕生 ]松井 由佳 さん(20歳) 狭山市下奥富04「いるま野」2018.10

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